2020年度プログラミング教育必須化の指定校の一つ、九段小学校取り組み調べてみました

私は、実は東京多摩の小学校教諭をしているのですが、2020年度に小学校で始まるプログラミング教育においては、指導要領は決まっているのの、実際の指導の仕方については、各学校、各先生に委ねられている中で、東京都の小学校の中で、プログラミング教育推進校というのが東京23区及び東京都下で約70校くらい指定されており、実は現在今年度の研究報告会の真っ最中です。

そのなかでも良く私たち小学校教諭の中で話題になるのが、千代田区立九段小学校です。九段小学校は、ソニー・グローバルエデュケーションという会社も協力してプログラミング教育が行われています。2020年1月31日に研究発表会があり、私は行けなかったのですが、学校の同僚が行ってきたのでシェアしたいと思います。

九段小学校の研究主題とは?

教科学習とともにあるプログラミング的思考の育成

研究発表のポイントを記します。

・指導要領での指導時間:明確に決まっていません。
他の教科等との横断的な視点から教育課程の編成を図るものとする となっています。
はっきり決まっていないので、どの教科にどのようにプログラミング教育を入れるかが工夫ごとになりますね。
・指導要領で教えることは?: 典型的なが小学校5年において、正多角形の作図を行う学習にプログラミング教育が適用できる
といわれているのです、これが児童にとって興味深いもの、面白いものなのかという疑問が上がっています。
・九段小学校のこだわりは:教科の学習内容に加えられることを考える ことに重点を置いてきたとのことです。
ポイントは、学習指導要領のプログラミング的思考の図を元にして、
プログラミングでの記号を選択し

 その記号の組み合わせを考え

 意図する活動に近づけていく

という3ステップを大切に指導してきているそうです。

・九段小学校での研究の柱とは

3つあります。
1)授業をつなぐカリキュラム
2)充実した授業
3)教員の意識アップ
だそうです。

 1)教育をつなぐカリキュラムのポイント

例えば5年生の算数の正多角形作図でいきなりプログラミングだといっても児童は訳がわからないので、 パソコンの操作や、ビジュアルプログミング言語=ツールであるScratchなどを学習する時間を 算数の授業以外に設けるようにしたそうです。 特にScratchを中心にカリキュラムを組むことにしたそうです。

Scratchとはアメリカで有名な大学であるマサチューセッツ工科大学(MIT)で開発された ビジュアルプログラミング言語というもので、 いわゆる英語のような単語と数字、記号でかかれているプログラミング言語とは 異なり、タイルのようなアイコンを組み合わせることによってプログラミングをするというツールです。

それでもScratchに慣れるのにすこし時間がかかりますので、それぞれの教科に会ったブロックをあらかじめ作ることによって 児童が簡単に操作できるように工夫しています。

2)教員の意識アップ

小学校プログラミング教育においては、児童に分かりやすくプログラミングについて教えるためには、教員のスキルがなければ
いけません。私含めてですが、小学校教員自体が現状必ずしもプログラミングに詳しくないのが大問題なのです。
いきなりスキルアップもさることながら、まずは我々教員のモチベーションを上げる取り組みが必要ですね。

九段小学校においては、
・プログラミング研修会の実施
・SONY本社見学
等の取り組みで教員自身がプログラミングを楽しむことによってモチベーションを上げることに取り組んできたようです。

3)充実した授業

すでに書いたように九段小学校では、ビジュアルプログラミングツールScratchを中心として、ひな形のプレートを用意した上で
以下の6つを意識して授業づくりをしました。
・プログラミング体験
・教科の指導力
・日常生活とつなげる
・根拠をもつ
・ICT機器の活用意図
・学習環境を生かす

そして具体的には以下のような学年、教科でプログラミング教育を取り入れました。1年生から取り入れているのがすごいと
思います。
・1年生音楽     →リズムパターンの組み合わせ
・2年生体育     →マットにおける技の組み合わせを記号化
・3年生国語     →文章の順序にこだわる
・3年生 総合的な学習の時間→デジタルのインフォメーション
・4年生算数     →ドローンをプログラミング
・5年生算数     →(有名な)正多角形の作図
・6年生理科     →センサーで光るライトを作るプログラム

以上 九段小学校の研究発表会のエッセンスを紹介しました。

私が感じるのは、やはりプログラミング教育においては、児童にとって分かりやすいオリジナルの教材を作る必要があるなということです。現在私の学校では、全くそういう取り組みが出来ていないので、少し焦りを感じています。

この九段小学校の事例も参考にして、私の学校でもプログラミング教育の体系を早急に作ろうと考えています。

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